なぜ、カナダなのか

北米市場を考えるとき、まずはアメリカが浮かびます。ただ、いま日本企業にとって現実的な入口はカナダです。

理由は3つあります。

1.制度が落ち着いている

アメリカ向けの関税制度は、法改正や訴訟により依然として流動的です。数字が定まらず、事業計画が立てにくい状況が続いています。

一方、日本とカナダはCPTPP(環太平洋パートナーシップ協定)の加盟国同士です。日本からカナダへの輸出には、協定にもとづく優遇措置が適用されています。

さらに、CUSMA(カナダ・アメリカ・メキシコ協定)の原産地規則を満たすカナダ製品は、米国・メキシコへ無税で輸出できます。カナダを拠点にすれば、北米全体が視野に入ります。

※ 単純な詰め替え・再梱包は対象外です。適用には原産地証明が必要です。

2.カナダ単体でも、十分な市場

人口は約4,000万人。移民の国ならではの多様な消費者がいて、日本の製品やサービスへの関心も高い市場です。北米の入口であると同時に、それ自体が市場として成立します。

3.日本企業にとって動きやすい

カナダは移民で出来た国です。外から来た企業や人に対する受け入れが前提にあり、日本企業が「外国企業」として扱われる場面が比較的少ない環境です。

日本とカナダの関係は長く、製造業を中心に日系企業の進出実績も積み重なっています。前例があるということは、相談できる相手がいるということです。

気質の面でも、日本人と近いところがあります。他の欧米圏に比べて穏やかで、主張の強さより関係の積み重ねを重んじる人が多い。信頼関係を築くという点では、日本のやり方が通じる相手です。

では、カナダのどこか

ウォータールー地域を推しています。

故郷の大阪と、拠点とするこの地域をつなぐ活動に励んでいます。

トロントから車で約1.5時間。人口約60万人の地域に、1,000社を超えるテック企業が集まっています。AI・量子コンピューティングでは世界でも有数の研究拠点があり、カナダの日系自動車産業の中心地でもあります。

日系企業の進出は40年以上の歴史があり、30社を超える日本企業が地域に拠点を持っています。駐在員・永住者を含めた在住日本人は、1,250人以上。日系会の新年会には170人ほどが集まります。

すでに進出している日本企業からは、優秀な人材が採用しやすいこと、生活コストがトロントより低い事、日本食材が比較的に入りやすいことが挙げられています。

この地域を歩いていると、大阪と重なるところがあります。人口規模で見れば関西のほうがずっとおおきいのですが、大学を核にした研究とスタートアップの厚み、ものづくりの土台、そして人の距離の近さ。東京やトロントのような首都圏とは違う、二番手だからこその動きやすさが両方にあります。

日本での6週間から

2026年の春に、いつもの里帰りの3倍にあたる6週間の日本帰国をし、その間いくつかのイベントや交流会を通して、大阪とウォータールーの相性、可能性について話してきました。その結果、関西の仲間たちがカナダに、そしてウォータールーに興味を持ち始めてくださいました。→ 詳しくはこちら

このモメンタムを続けたいという想いから、実際に会って盛り上がった仲間たちと一緒に、大阪とウォータールーの可能性を探ろう、ということで、カナダ進出倶楽部というオンラインコミュニティを作ることにしました。

ご関心があれば、こちらをご覧ください。